社員の理解力不足を嘆く社長

先日、中計の進捗管理のお手伝いをしている企業グループの幹部会で、
新たに開発した「話し方スキル診断」を紹介し、その場の勢いで皆さんにやってもらいました。

すると、皆さん、自分の「話し方」の診断なんてやったことがなかったので、
神妙な面持ちで、じッと沈黙を保ったまま、自分のパソコンに向かってExcelシートの診断表を
付けて行ってくれました。

一通り付け終わったところで、グループに分かれて感想を含め意見交換してもらいました。
すると、ざわついて、いろいろな感想・意見が出されていました。
そして、グループ代表として、ある子会社の社長になっている方に感想を求めたところ、
「いやぁ、こうして付けてみるとなかなか難しくて、今、副社長の○○さんといっしょに、
社員たちが自分たちの言うことを分かってくれなくてねぇ、と嘆いていたところなんです。」
と発言しました。

その社長は、もともとは大きな会社の海外部門にいた方で、中国などで海外展開の経験も
ある人なのですが、聞いてみると、総合スコアは50点台とあまり高くない方でした。

私は、以前からその人の「語り方」に疑問を持っていたので、
すかさず、「社長が社員の理解力不足を嘆いていてどうするんですか!」
「中小企業の社員に、大企業の社員と同じような理解力を求めても無理な話で、
彼らが理解できるような言葉、話し方で語り掛けて行かないと、分かってもらえませんよ。」
とコメントしました。

どうやら、私がその人のワークショップでの「話し方」で懸念していた事項が、
会社内においても起きているようでした。
本来会社の社長であれば、下図でいうレベル5辺りが望ましいのですが、
その人の「話し方」のレベルは、レベル1程度で、
大企業で部長クラスまで順調に過ごしてしまうと、
自分の「語り方」に疑問を持たなくなってしまうようです。

ですので、その方には、これを機に、自分の「話し方」「語り方」を見つめ直して、
社員に通じるように、またもっと言えば、自分の話に共感・納得してもらって、
思考や行動を改めてもらうようにしてください、と伝えました。

相手が分かってくれないのは、相手の理解力が不足しているのではなく、
こちらの伝え方が良くないのだと反省しないと、事態は改善しません

ということで、大企業の部長クラス経験者でも「話し方」「語り方」に問題があるケースが多いので、
この機会に自分の「話し方」を振り返り、より伝わる、共感される、納得される「話し方」「語り方」に
なるように、「語り方」講座を受けてみませんか?

この8月~「語り方」講座の第2期をスタートします。
具体的な予定は、こちらへ。

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